2004-06-11慶州に石仏に会いに行く

研究院でお世話になっているキム先生、ソン先生と一緒に1泊2日の予定で慶州(경주)とその周辺(주변)に石仏に会いに行く旅行に出かけました。一日目のきょうは慶州の南山を中心に石仏(석불)をめぐる旅でした。写真は拝里石仏立像(배리석불입상)の三体のうち向かって左側に立てられている大勢至菩薩像(대세지보살상)。三体とも7世紀末の三国時代の作品と推定(추정)されているそうです。
いずれも顔に満面の笑みをたたえているのが特徴的だとのこと。新羅時代、高麗時代と時代が下るにつれて石仏の顔に笑みが消えていくのだそうです。また、三体とも子どもをモデルにしたのではないかと言われていて頭が大きく5等身ぐらい。中央にある本尊の阿弥陀如来は直立不動で立っていますが、この大勢至菩薩は体が踊っているように揺れていて、躍動的です。
1300年以上も前に山から大岩を掘り出し、ノミでコツコツと岩を削りながらこのような人間味あふれる菩薩像を彫り上げた人の思いがしのばれました。
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